ケニアにとっての「7月7日」とは。





こんにちは、工房担当の横山です。

 

本日7月7日は何の日でしょう?

 

っと聞かれると多くの人は、

「七夕!」と答えると思います。

 

7月7日はケニアにとって、

実は特別な意味を持つ日なのです。

 

通称「サバサバデー」は、

(Sabaはスワヒリ語で7)

”非合法の反政府集会“を意味します。

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遡ること1990年7月7日。

 

当時のケニアは、

ケニア・アフリカ人全国同盟(KANU)による

一党独裁の状態が続いていました。

 

それに反対する為、

複数政党制について議論する集会が

7月7日に行われる予定でした。

 

しかし同集会は当時のモイ政権によって

中止させられてしまいました。

 

その結果、大規模な暴動が発生し、

政治家や人権活動家など

多くの逮捕者が出ました。

 

この事件が契機となり、

翌年91年に援助供与国と国際機関が

翌年度の援助供与条件を楯に

政治改革を迫る事態が起りました。

 

追い込まれたモイ政権は、

結果的に一党制条項を廃止し、

ケニアでは10年ぶりとなる

複数政党制が回復されました。

 

さて時を戻すこと2014年7月7日。

 

本日、野党連合CORDが

ナイロビにて政治集会を開催します。

 

ケニアでは2007年のケニア危機以降、

与野党の対立が根強く残っています。

 

今日を機にケニアがどうなっていくのか、

もしかしたら大きな分岐点になるやも知れません。

 

この様にケニアは

まだまだたくさんの問題を抱えています。

 

工房のあるマチャコスはとても平和なのですが、

首都ナイロビや港街モンバサでは、

時たまテロや暴動などが起こります。

 

ケニアがまたYahoo!ニュースのトップを賑わせないよう、

今日の集会が平和的に終わることを願うばかりです。

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横山