良いご縁を繋げていく~合同グループ説明会~





こんにちは、工房担当の横山です。本日は前回の私のブログで触れた素材集めの取り組みについてご紹介します。

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現在、ブックカバーやマットを作る為の素材(サイザル麻の細い糸)は地域の女性グループに作ってもらっています。それは工房のあるマチャコスのタウンではそのような素材が手に入らない為です。

 

また私たちが使っている糸は一般的な物よりも細いため、特注品になります。その為、地方に住む女性たちに頼んで作ってもらっているのが現状です。しかしまだまだ素材の量が足りません。

 

私たちのケニア人スタッフの1人"ケントン"はこの素材集めを担当しています。どうすれば安定的に素材が調達できるか日々意見を交わしています。

 

先週、文化オフィスと呼ばれる省庁機関と協力して、グループ向けに素材についての説明会を行いました。この機関は、地域に住む人たちに伝統的な食事や文化を伝えたり、お年寄りに読み書きを教えたりしています。同時に収入向上を目的として、農業や工芸品の作り方も教えているそうです。その為、彼らは地域とのつながりを多く持っています。

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(1番左で説明してるのがケントン)

この機関とご縁を持てたのは、以前ケントンが共に働いたことがあるからです。私たちの目的を伝えると快く協力して下さることになりました。

 

この日はマチャコスタウン近郊に住む10つのグループの代表を集めてもらいました。私たちのビジョンや製品を伝えた後、具体的な話に入っていきます。基本的にはケントンがカンバ語(部族語)を織り交ぜながら、丁寧に彼らに説明していきます。私は最初に少し挨拶をするだけです。彼の営業トークは日増しに磨かれており、最近ではとても安心して聞いていられます。

 

最後はみんなで工房を訪問しました。具体的に私たちの活動のイメージを持ってもらえたようで、全員がやる気に満ちていました。とてもいい会合になったのではないかと思っています。

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インターネットの中には地域の情報やグループの情報は絶対に載っていません。ケニアで情報を得るためには人から得るのがとても早く正確です。ただそうなると、キーパーソンに出逢うまでに時間がかかることも往々にしてあります。

 

もちろん日々上手くいくことばかりではありません。なので、小さいけれど一歩ずつ確実に前に進めて行くしかありません。この機会を良いご縁にすべく、ケントンとさらに地域との繋がりを強化していこうと思います。

 

横山