ケニアで踊る・・・シンデレラの悲しい結末





先週末、オフィス兼ハウスは水と電気が止まっていました。

パソコンのバッテリーを使いきり、悲しいかな、こうなるとそうそう仕事ができない、電気文化育ちの私は一気に手を持て余します。

 

ということで、マチャコス随一の公園、マチャコスピープルズパーク(Machakos People’s Park)に行ってきました。

6か月もマチャコスにいながら初訪問。きれいに手入れされた芝生、子ども用のミニ遊園地、ラクダ乗りに屋外バー、メインステージではイベントが開催され、ピーカンの土曜の午後は家族連れや学生でにぎわっていました。

 

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若者がステージを囲うそのイベントは、地元高校生によるのど自慢大会。ゲストには、ケニアで人気のラッパーやゴスペル歌手も登場し、いつも工房のラジオから流れている音楽が生で聴けて、スワヒリ語のラップはさっぱりわからないけど大興奮!

 

何よりも、バックダンサーがめっちゃかっこええじゃないの~!!!

天性のリズム感にアフリカのムーブメントを融合させたような独特のうごき。そのレベルの高さに惚れ惚れしながら、若き頃、六本木で夜通し踊り続けた「クラブ活動」時代、ラテンのノリで始めたサルサ時代がよみがえり、私のダンス魂に久しぶりに火がつきました。

 

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(画像が悪いが雰囲気だけでも…)

 

その夜、夜行性となり、友人とビール片手にニャマチョマ(ケニアスタイルの焼き肉)をかぶりつきながら、ダンスエリアのあるバーで飲み会。

 

お昼のダンス気分を引きずり、大音量の音楽に体がうずうず。

本業の織りやミシンも苦手、未だにスワヒリ語もろくにできない阿呆だけど...同じ阿呆なら踊らにゃ損、損!

冷えたビールをゴクッと流し込み、鏡張りのミニステージで踊りほうけると、それはそれは気持ちよく、忙しかった1週間の疲れを大発散!!

 

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(ヤギのニャマチョマ。大好物)

 

ところが。

シンデレラ・アホ・マリナは、気分を解放しすぎ、帰宅時間を大幅に過ぎてしまいました。

 

午前様で家に戻ると、なんとアパートのゲートが内側から鍵をかけられ開かない。

警備のお兄ちゃんが中で寝てるのかなと思い、のぞきこみ、戸を叩けど、だれもいない。

夜遅く申し訳ないと思いながら大屋さんに電話するも、出ない…。

 

草木も眠る丑三つ時。

白馬の王子様も爆睡だろうよ。

こんな時間に家に入れなくなり、一気に酔いは冷め、私の気持ちは死んでレラ…。

 

どうあがいても、どうにもならず、目と鼻の先にある一晩500シリング(約650円)の安宿で朝まで待つことに。

 

あー、バカバカ。

まさかこんなことになろうとは。

 

あー、ドジドジ。

すぐそこが家だっていうのに…。

 

あー、そういや、アホだった...。

 

夜も明けた朝6時。

がっくり感を抱えて家に帰ると、まだ水道が止まっていることにダブルでがっくり。

 眠気の抜けない状態で、貯水用のデカタンクと水を買い、情けない昨晩のことを思い出していました。

 

三十路も過ぎたオンナが門限過ぎて締め出しって…。

 

反省・・・。

反省・・・? 

反省・・・ してないもーん!

 

安全には気をつけなくてはいけないけど、久しぶりに外で飲んで、踊って、はじけて、それは間違いなく楽しかった! 神様、危険がなかったことに感謝するし、次からはちゃんと時間を守るので、どうかお仕置きはなしで。

 

そんなハチャメチャな週明け、私を待っていた三度目のがっくりは、工房で起こる問題の連チャン…。

 

ま、どうせアホですたい、今週末も飲まなきゃ損、損!

 

(生産担当:マリナ)