ケニアで過ごした夜の想い出~満天の星空の下で~
ケニアでは日本でなかなか見ることのできない
素敵な光景をたくさん見ることができます。
日本に帰ってきて早2ヶ月、
少しずつケニアでの生活が懐かしくなってきました。
夜遅くまでパソコンで作業をしている毎日ですが、
そんな時ふと思い出すケニアの光景があります。
それが"満天の星空"と"満月"です。
僕の住んでいたところはマクエニという田舎町です。
水道はなし。
電気も不安定です。
雨が降った日の夜は間違いなく停電し、
48時間連続で全く電気がない時期もありました。
日本ではあまり体験することのない電気のない夜。
不便に思われるかもしれませんが、
そんな夜もケニアではとても有意義に過ごすことができます。
僕の家には水道がないので、
水はいつも外に汲みに行かなければいけません。
雨水を溜めたタンクから水を汲んでいる時、
ふと空を見上げるとそこには一面の星空が広がっていました。
僕の地域では外に出ればいつでも
とても美しい星空を見ることができます。
僕が最も感動したのは、
肉眼で天の川を見ることできることでした。
水汲みというとても面倒な仕事も、
星空のおかげでいつも退屈せずに済んでいます。
また街には街灯がないため、
暗くなって帰る時は懐中電灯が必須です。
辺りは真っ暗で、
本当に何もないような暗闇になります。
しかし時たま道が見える時があります。
ふと空を見上げるとそこにはまん丸なお月様があります。
満月の日はその月明かりで辺りが照らされ、
肉眼でも歩くことができます。
日本で暮らしているとそんな日々変わりゆく月の光に
気づくことはあまりないのではないでしょうか。
電気がないということは確かに不便です。
もちろん全てがいい訳ではないし、
今思えばイライラしたり本気で困ったりした夜もあります。
携帯の充電もなくなるし、
パソコンだって使うこともできません。
でも時には全ての電子機器を閉じ、
空を眺める時間もとても大切な時間ですよね。
闇に包まれる静寂な空間で、
ロウソクを頼りに読む本も、
いつもとどこか違う感覚を与えてくれます。
そんなケニアの夜は、
僕のとても印象に残る思い出です。
このブログを書き終わって、
ふと外を見上げてみると、
悲しいかないつの間にか雨が降り始めていました(笑)
横山