ケニアNO.1おばちゃんの素顔に迫る!?~女性グループ紹介~





今回も前回に引き続き、サイザル麻の織り糸を撚ってくれる女性達を紹介します。

今回ご紹介するのは、こちらのおばあちゃんです。

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彼女の名前は、リザさん。

御年78歳になります。

 

彼女は昨年、僕たちに一番多く織り糸を供給してくれた女性です。

今回彼女のグループ訪問する際に表彰式を行いました。

今昨年頑張って織り糸を作ってくれた女性に認定証とカンガ(ケニア布)をプレゼントしているんです。

 

僕たちはサイザル麻でブックカバーを作る為に、通常の物よりもとても細い織り糸を使用しています。

この織り糸作りには高い技術力が必要となります。

 

リザさんも僕たちと付き合い始めた当初は、僕たちが求める太さの織り糸を作ることはできませんでした。

しかし、彼女は本当に一生懸命に練習をしてくれ、今は品質のよい織り糸を早く作る技術力を身に付けました。

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また彼女は素晴らしい撚り子さんであると共に、この地域の女性をまとめるグループのリーダーでもあります。

リタと呼ばれる山間の村に住む彼女たちは、平均年齢が70歳以上のおばあちゃんグループです。

ミーティングの時はみんなアップダウンの激しい道のりを歩いて、リザさんの家に集まります。 

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そんな彼女たちのほとんどが細く丈夫な織り糸を撚ることが出来ます。

それもリザさんが中心となって、作り方をグループに普及してくれましたおかげです。

質が良くてもまだたくさんの量を作れない人が多いことが直近の課題ですが、さらに技術力を身に付けるべく、みんなで目下特訓中です。

 

実は話していても、あまり笑顔を見せてくれないリザさん。

上の写真も少し顔が強張っています。

しかし、ふとした時に優しい笑顔になる時があります。

それはこんな時です。

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お隣にいる子供は誰だと思いますか?

僕が「お孫さんですか?」と尋ねると、彼女は笑って「ひ孫だよ」と教えてくれました。

元々大家族だったのですが、今はお子さんたちは近所に暮らしていて、リザさんはお孫さんと一緒に暮らしています。

お孫さんが農作業などをしている間は、リザさんがひ孫さんの面倒をみているそうです。

 

2014年のNo.1おばあちゃんは、まだまだ現役バリバリで、家族愛にとても溢れた女性でした。

 

(生産担当:横山)