魂のふれる場所~ケニアサファリの魅力を伝える、あるガイドとの友情





”When was the last time that you visited a place that touched your soul?"

(魂にふれる場所に、最後に訪れたのはいつだっただろうか)

 

私にとって、ケニアは魂にふれた場所でした。そのきっかけとなったサファリ。

 

ケニアは、かの有名なマサイマラ国立保護区を始めとし、野生動物の宝庫とも称されるほど、大自然に恵まれた国。

 

観光産業はケニアの経済を支え、サファリを目的に世界中から観光客が訪れます。昨今はテロによる治安の悪さが強調して報道され、観光業は大きな影響を受けていますが、オリの中のゾウやライオンの表情とはまるで違うサファリは、ケニアの大きな魅力のひとつです。

 

 

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そんなサファリのガイドを職とする友人がいます。今日は私が「ケニアのアニキ」と慕うデダンの話をしましょう。

 

デダンはフリーランスのサファリガイド。ケニアのあらゆる国立公園や保護区に観光客を連れていっており、ケニア国内で行ったことのない場所はごくわずかというベテラン。

 

さかのぼること3年。誕生日を挟んだステキなサファリのはずが、あんなことこんなことがあり、急きょ「おひとりさま」に。凹み気味の私の初サファリを担当したのが彼でした。

 

キリンがゆったりと歩く広大なサバンナの岩に腰かけ、そのイカツイ風貌からは想像できないあったかい心で、ほろほろと泣く私に向き合ってくれました。そのうち彼自身の経験も話してくれ、サファリはだんだん青空カウンセリング状態。

 

シマウマのしっぽが揺れ、カバが水面で鼻を鳴らし、成人の儀式を迎えた美しいマサイの青年たちが丘をめざして歩いていく中で、お互い言葉をつむぎ、耳を傾け、何時間も語り合いました。

 

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ふと見ると、彼の右腕には傷跡が。どうしたのかと聞くと、ガイドになってまだ日の浅い頃、パンクしたタイヤを直そうとしてヒョウに襲われ、大怪我をしたとのこと。急きょナイロビの病院へと運ばれ手術をし、その時の傷がまだたまに痛むといいます。

 

「驚きすぎてヒョウの方がびっくりしてたよ。この傷も今では勲章だね。」

そう笑った彼の横顔を今でも覚えています。

 

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地平線に沈む夕日を背に、おひとりさまサファリはおふたりさまとなり、以来休暇をとってはケニアを訪れ、デダンをガイドにさまざまな場所を周りました。

 

野生動物の凛とした美しさ、訪れる土地ごとに変わる空気や景色。サファリは何度行っても言葉にならない感動が味わえます。ただ私はその魅力を「一般的に」伝えることができません。

 

私にとっては、デダンとの人間的な出会いを通してケニアに触れたことで、観光だけでは知りえなかった価値観を垣間見ることができ、そしてその土地に生まれた人の言葉を聞いて、私自身が生きている感じがする経験でした。この「生きている感じ」が心に残り、日本の仕事を辞めてケニアに行くに至ったのです。

 

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サファリ。

スワヒリ語で「旅」という意味。

であれば、私が体験してきたサファリはまさに人生のサファリ。

そしてデダンは、私の人生のサファリガイド。

「魂にふれる場所」のきっかけとなった彼は、そのあったかいハートで、これからも私のアニキとして、旅の続きを見守ってくれることでしょう。

 

※デダンにサファリのガイドをお願いしたいと思った方はこちらへ。きっと、魂にふれる旅を案内してくれます。

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(生産担当:マリナ)