スマホを忘れて山へいこう ~旅は「好き」に出会う場所~





こんばんは。

マーケティング部のひかるです。

 

最近、かごバッグのシーズンが始まり

イベントへの出店や準備に追われています。

ベンチャー企業にとって忙しいのは幸せなこと。

毎日を精一杯過ごして満足していたはずなのに

気付いたら肩の荷がどんどん重くなり

仕事に関して迷いが生じるようになりました。

 

とにかく心身のリセットをしなければと決めて

イベントの翌日に新幹線に飛び乗り

和歌山県のとある場所に向かいました。

 

さぁ。休暇だ。

遠出するときのお菓子3点セット、OK

読みたい本、OK

一眼レフ、OK

休暇を楽しもう!

(子供のときから遠出と言えばなぜか

グミ、チョコレート、プリッツの3点セット)

 

と思っていたはずだったのに。

気付いたらスマホを開き、

メールを書き、在庫状況を確認し、

やり忘れたこと、やらなければいけないこと、

イベントでのミスを頭で反芻している

ミス・ワーカホリック

 

電車を乗り換えてもまだ仕事が頭から抜けず

スマホを仕舞えないでいたところ、

突然、車窓から好きな風景が目に飛び込んできました。

「あ・・・瓦屋根・・・」

 

東京ではすっかりアルミやステンレス製の屋根が増えてしまって

瓦屋根が並ぶのを見るのはとても久しぶり。

気付けばスマホそっちのけで

輝く新緑の間から見れる瓦屋根の集落の姿に見とれていました。

 

そう言えば、昔から瓦屋根が好きだったな。

あの重厚な感じにホッとしたっけ。

訪問予定のお寺は古い木造だといいな。

廊下を軋ませて歩きたい。

あ、ヤマボウシが咲く季節だったのか。

 

そんなことを考えている内に電車はどんどん山奥へ。

行き違いの電車を待って停車していると、

向かいのホームに黒いトラ猫がいきなり現れて

のびーーーっとストレッチ。

ホームに堂々と座ってこちらを眺めます。

なんて、のどかなこと。

のんびりとした木漏れ日にうっとりとしているとき

ふと、前日のイベントのお客様の顔が浮かびました。

 

イギリスから観光に来ていて、妹へのお土産に、と

バッグを買ってくれた男性。

鏡の前でバッグに一目ぼれした瞬間を見届けたとき。

9歳のお客様がピンクのミニバッグを大事そうに持って

帰って行った後姿。

 

同じイベントのことでも、

自分のミスではなく、人の笑顔ばかり思い出して

その心地よさにまたしばらく浸りました。

 

旅をする理由は人それぞれと思いますが、

私の場合、新しい体験をする度に

自分の中の「好き」に気付かされます。

 

やっぱり好きだった色。風景。香り。

五感をフル活用してそんな自分の好きなものと

自由に触れ合えるのが私にとっての旅の醍醐味です。

 

月並みかもしれませんが、

私はお客様の笑顔を見るのが好きです。

だから、たくさんの好きに囲まれたときに

自然と笑顔を思い浮かべたのだと思います。

6月~8月はかごバッグのシーズン!

皆さまの笑顔を求めて、都内各所に顔を出します。

是非、会いにいらしてください。

(出店の予定は随時ホームページの

イベントカレンダーに更新します!)

 

最後に。

このブログタイトルの

スマホを忘れて山へいこう」に

何かピンと来た読者の方はいらっしゃいますか?

 

元となっているのは、私の大好きな本のひとつ

「時計を忘れて森へいこう」光原百合 著 です。

中学生の頃、知人にプレゼントされて読みました。

森のレンジャーさんが事件を解決するミステリー小説ですが

読んでいるだけで森の中にいるような気持ちになる

心落ち着く本です。

 

旅行好きな方はスマホを忘れて遠くへ。

旅に出れない方は、心休まる本を手に。

是非、あなたの「好き」に出会ってください。