高品質のサイザル麻を求めて②~女性グループとの出逢い編~





こんにちは。

今回も引き続き、素材であるサイザル麻に関する取り組みをご紹介していきます。

 

私たちの製品の素材であるサイザル麻を使って細い紐を(素材)撚ってくれているのは、地方に住む女性たちです。

彼女たちの居住地域には多くのサイザル麻が生えており、とても身近な存在です。

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(サイザル紐を撚ってくれている女性グループ)

 

ケニアの地方では、女性達が20人程度の自助グループを作り、様々な活動をしています。

紐を作ってくれる女性グループを探すために、私たちはまず地域のグループ情報を得るところから始めます。

とは言っても、ここはケニア

どこかに便利なグループリストがあるわけではないので、そう簡単に目当てのグループを見つけることは出来ません。

そこで、女性グループ向けのサービスを提供している官公庁の機関や地域NGOなどと協力することで、地道にグループを探しだしていきます。

またケニアにおいては口コミがとても大切です。工房スタッフが知人や友人伝えにグループを紹介してくれることもあります。

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その様にして知り合った女性たちを日々訪問し、素材の製作をお願いしています。

まずは自己紹介として私たちの会社のこと、どんな製品を作っているのかを話します。

その後具体的に私たちが求めている紐や品質などについて話をしていきます。

サイザル紐の作成は昔から伝統的に代々受け継がれてきた技術で、現代でも多くの女性達がサイザル紐を作っています。

なので、彼女たちにとって普通のサイザル紐を作るのはそんなに難しいことはありません。

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(私のiPadを使って写真を見せるケニア人スタッフ)

 

しかし、私たちが求めているのは一般的な太さの紐ではありません。

一般的な紐よりも約10分の1の細さの物を求めています。

そして、それを作成するのにはより高度な技術力が必要となります。

訪問時はサイザル麻のファイバーを持っていき、グループメンバー達にその場で撚ってもらうこともあります。

しかし、彼女たちにとっても細い物の製作は難しいようで、一発で出来る人はなかなかいません。

 

でもそこは長年紐を撚り続けてきた女性たちです。

何回かの練習で見事に作ってしまう人もいます。

私も彼女たちに模範を見せようと、日々細いサイザル紐を作る練習をしています。

まだ完璧には程遠いですが、だいぶ様になってきました。

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また、彼女たちから意見を聞きより良い紐を作るためのディスカッションをしたり、彼女たちの生活環境や地域の状況などを聞いたりすることもしています。

そうしたやり取りを行うことで、お互いの理解度が高まり、最後は共に頑張ろう!っと固い握手と共にミーティングは終了します。

 

現在約15の女性グループが私たちの為に日々紐を撚ってくれています。

実際に工房で製品を織り始める以前の段階で、実は多くの人たちが私たちの製品作りに関わってくれているのです。

次回も引き続き女性グループ訪問についてお届けします。

お楽しみに。

 

横山