ケニアの人たちが海外で聞かれるムカツク質問集
「ケニアの人たちが海外で聞かれるムカツク質問集」
インターネットで調べものをしているときに、ふと目にとまったタイトル。
外国人から見たケニアのイメージあるある、とでも言ったところ。オモシロそう。
ケニアのイメージが湧かない方も実際には多いことと思いますが、海外から見たケニアはどんなステレオタイプを持たれているのか、いくつかご紹介しましょう。
1.みんな、マラソンするの?
先日開催された世界陸上でも、マラソンを始めとした陸上競技でメダルを総ナメでしたね。
工房のあるマチャコスでも、たまに本格的なランニングウェアを着て、ながーい足を軽やかに動かして走っている人たちがいます。ステレオタイプだと分かっていても、「おー、本当に走ってるぞ!」と、ちょっとしたニヤつきモーメントであることも確かです。
でも、私の周りに走れる人はいません。やり投げを投げられる人もいません。20分歩くのさえ面倒くさいという、車依存男子もいます。
ケニア=マラソン=みんな走る、という思い込みはこの際捨ててしまいましょう。
2.えー、インターネットがあるの?
ケニアは携帯電話がかなり普及しています。携帯から電子マネーでの支払いや、銀行口座から携帯への送金、その逆も携帯電話で操作でき、「携帯口座」としてかなり重要な役割を持っています。
そのためネットワークのカバレージは広く、インターネットも前払い、後払い、月定額などさまざま選べ、Wifiを導入しているお店も多く、今や水や電気と同等にコネクティビティーが重要視される中で、これは旅行者にとっても使い勝手がいいですね。
なのに、インターネットがあるの? という質問は、そりゃ、カチンとくるでしょうね…。
IT機器のインフラ整備はこれからもっと強化されていくと思いますが、ネット事情は日本の方が規制が多くて困りものです。
3.洋服着てるんだ?
ネット記事のライターさんは、アフリカでは動物の皮を羽織っているだけと思っている外国人が多いと憤っていました。伝統衣装を着たマサイ族のイメージが独り歩きをした結果でしょうか。
(工房にハーブドリンクを売りにくるマサイ族の男性)
普段はいわゆる「洋服」が圧倒的に多いですが、ナイロビでもマサイの男性が部族衣装で歩いていることはありますし、工房でも東アフリカ全域でよく見られる生地「カンガ」を腰に巻いて作業をします。
でも不思議じゃありませんか?
インドでサリーを着ている女性たちを見ても何も思わないのに、ケニアで部族衣装を着ている人を見ると、さも、これこそ思い描いていたケニアで、持っているイメージとピッタリ、うん、やっぱり間違ってなかった、ケニアを見たぞー、みたいな。
私たちは、何かの情報に踊らされた結果、ケニアを見る目に色めがねをかけ「させられて」いる、そんな感じも拭えません。
見たい部分を見て、ホンモノを見た気になってしまうと、もっとリアルなケニアを見落としてしまいますね。
4.アフリカって、ケニアにあるの?
「アフリカ」が国だと思っている人は、実は少なくないことが分かります。
それだけ「アフリカ」の詳細が、諸外国に伝わっていないのか、伝え方が間違っていたのか、一緒くたにされることは実際あります。
アフリカ? 遠いね? 何日かかるの?
はい、近くはありません。でも距離はヨーロッパ周辺行くのと何ら変わらないんですけどね…。
多くの人にとって、心理的には遠いアフリカ。
でも、来てしまえば懐かしささえ感じるホーム、住めば都。
アンバーアワーのブログをお読みくださる方は、随分とケニアを身近に感じられているかもしれません。でも、百聞は一見に如かず。一度ぜひ訪れてみることをおススメします!
(生産担当:マリナ)