炎天下での染色。求める色を目指して!~グループ紹介その四~





こんにちは、工房担当の横山です。

今回もこれまでに引き続き、

私たちの協力グループを紹介させていただきます。

 

工房のあるマチャコスからマタツ(ミニバス)で

東に約1時間移動したところに、

本日紹介するグループの拠点Katangiがあります。

 

このKatangi自体はちょっとした街ですが、

彼女たちが実際に住んでいる村は、

そこからもう少し奥にいった所です。

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そこにはKiosk(お店)1つ無く、

あるのはいくつかの大きな木だけです。

この木の下にグループメンバーが集まり、

話し合いを行っています。

 

このグループをまとめあげるのが、

前回紹介したローズさんと同じくらい

パワフルな女性の"ペニーナさん"です。

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彼女はグループのリーダーとして

私たちとグループの間の架け橋になってくれています。

 

グループメンバーの多くは英語を話すことが出きず、

スワヒリ語か部族語を話します。

なので、ペニーナさんがいることで

コミュニケーションがとても円滑になります。

またフットワークも軽く、

工房までバスケットを運んできてくれます。

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このグループの特徴は長年培われてきた染色技術です。


ケニアで現在手に入る染色材は、

赤、青(2色)、黄色(2色)のみです。

なのでこれらの色を組み合わせて、

様々な色を作っていきます。

 

経験値は彼女たちの方が格段に上です。

私はあくまで小学生の時に美術の授業で

習ったことを必死に思い出すくらいです(笑)

 

私たちは目指す色を決めたあと、

お互いアイデアを出し合って試行錯誤を行っています。

 

分量は量りながらですが、

思いもよらぬ色が出ることも多々あります。

それがとても素敵な色かちょっと残念な色かは

一度やってみなければわかりません。

これが染色の醍醐味であり、

同時に難しいところでもあります。

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またただ染めるだけでなく、

染め方にも一工夫しています。

これはこの地域で"Tie&Dye"と呼ばれる染め方です。

日本でもタイダイ染めとも呼ばれたりします。

この地域の人たちは昔からこの染め方を行い、

まだら模様の素敵なバスケットを作ってきました。

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染色作業は1日作業です。

前述したようにここには大きな木しかありませんから、

家に帰ると毎度肌がこんがり焼けていることに気が付きます。

 

そんな彼女たちと現在、

新商品や新カラーの準備を進めています。

またこのBlogで紹介出来る日が来ると思いますので、

それまで是非お楽しみに。

 

横山