暮らしを支えるサイザルバスケット。





ケニア工房担当の横山です。

 

さて今日はケニアの女性たちが

実際に編んでいる現場をご紹介します。

 

多くの女性たちは

約20名ほどのグループを作っています。

 

週に1度ミーティングを開催し、

情報共有や仕事の割り振りなどを行います。

 

私たちはいくつかの女性グループと共同して、

バスケット作りを行っています。

 

女性グループの多くは、

タウンから離れた地域で暮らしています。

 

写真の女性はマクエニという地方都市から

車で約15分の村で暮らしています。

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ここは半乾燥地帯で、

降水量が少なく農業には適しません。

 

しかし彼女を含めこの地域の多くの人は

主な仕事として農業に従事しています。

 

1年に2回ある雨季を中心に、

主食である豆やトウモロコシを育てます。

 

ただ家族で暮らす分しか収穫することが出来ず、

収入源としては程遠いのが現状です。

 

夫や大きい子供は働きに出ていますが、

それでも収入としては満足ではありません。

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そこで女性たちはグループを結成し、

新たな収入源としてバスケットを作っています。

 

編むスピードは人によって違いますが、

一般的に1つのバスケットを編むのに、

およそ1週間かかります。

 

また、糸を取り出して紡いだり、染色したりと

色々な工程を自分たちでやっている人々もいます。

 

その全ての工程を含めると、

1ヶ月かかるケースもあります。

 

1つひとつ手で編んでいるため、

どうしても時間がかかってしまいます。

 

なので彼女たちの収入の比率からすれば

まだまだ微々たるものです。

 

また基本的に座っての作業の為、

腰を痛める人もいるそうです。

 

それでも彼女たちの編むバスケットは、

本当に素敵な物が多いです。

 

彼女たちが受け継いできた技術を、

上手く活用する方法を思案中です。

 

サイザルバスケットを編むことが、

彼女たちの収入の糧になるように

共に試行錯誤を続けています。

 

その具体的な取り組みは

今後紹介していこうと思います。

 

横山