代々バスケットを編んできた女性たち~グループ紹介その壱~
こんにちは、
生産担当の横山です。
今回から何回かに分けて、
実際にバスケットなどを作っている
女性グループを紹介していきます。
ケニアでは女性が中心となり、
20名程度でグループを作ります。
この制度はケニア政府が奨励しており、
グループになることで政府から
様々な支援を受けることが出来ます。
なのでケニア全土で、
この様なグループが存在します。
グループ活動としては、
農業や養鶏、植林など多岐に渡ります。
工房のあるマチャコス周辺では、
バスケットの作成を主の活動としている
女性グループが多く存在します。
マチャコスから北へ1時間行くと
"カディアーニ"と呼ばれる
小さな街があります。
そこからさらに20分ほど、
街の奥に向かいます。
すると道路挟んで数軒の店が並ぶだけの、
とても小さな田舎街に行きつきます。
そこが本日紹介する
女性グループの活動拠点です。
ここは約20名が所属する女性グループで、
日々サイザルバスケットを編んでいます。
僕は木曜日に開かれるミーティングに
いつも参加させてもらっています。
ただ困ったことにここのグループには、
英語が話せる人がいません。
ケニアの公用語はスワヒリ語ですが、
現在では学校で英語を学びます。
なので街中では英語が一般的に通じます。
その為、例え田舎に行っても、
そのグループのリーダーなどは、
英語を話すことが出来ます。
この地域はそれほど田舎にあり、
水道も電気も乏しい場所なんです。
この様な事情もあり、
ミーティングに参加する時は必ず、
ケニア人スタッフも同行しています。
そんな彼女たちですが、
バスケット作りの歴史は長く、
その腕前は確かです。
最近彼女たちの活動が評価され、
県から表彰を受けたそうです。
彼女たちはとても嬉しそうに
僕にその表彰状を見せてくれました。
さてそんな彼女たちが作っているのは、
以下の3種類のバッグになります。
①ツーピース(ハーフ&ハーフ)
②ツーピース(細ボーダー入り)
③チェック柄ボーダー
もちろん手編みなので、
人によってスピードは違います。
1つのバスケットを織るのに、
ベテランさんで3日、
平均的には1週間程度かかります。
今年に入ってから毎日、
バスケットを編んでくれました。
是非一度手に取って、
その温かみを感じていただきたい!
これが長い間、
彼女たちと関わってきた
僕の正直な想いです。
次回はタイタバスケットを紹介します。
お楽しみにー。
横山