伝統的な織りが生み出す美しさ~グループ紹介その弐~
こんにちは、
生産担当の横山です。
今日は「タイタバスケット」について
ご紹介させていただきます。
工房のあるマチャコスから、
バスで走ること6時間。
カンバ地域とはまた違う
有名なバスケットの産地があります。
そこは"タイタ"地域と呼ばれています。
特徴は独特なデザインと
伝統的な織り方です。
タイタ地域では、
染色は基本的に草木染めで行い、
糸は一般より細い物を使っています。
繊維が細くしなやかですが、
強く編みこんでいるので、
形はとてもしっかりしています。
なのでこのタイタバスケット、
作成するのにとても手間暇がかかります。
実は1つのバスケットを作る為に、
全ての工程で通常1ヶ月程度かかります。
それは繊維を取り出すとこらから始まり、
糸を紡ぎ、色を染め、編んでいきます。
この様な伝統的な工程を
今も守り続けている数少ない地域です。
デザインにも特徴があり、
長年受け継がれて来たものです。
ただ同じ物が2つとなく、
全て1点物で作られています。
私たちは工房から遠く離れた
この地に住む女性たちとも連携し、
バスケットの製作をしています。
携帯の電波も一定の場所でしか入らない、
大きな山の麓の奥地に住んでいます。
このグループは毎週月曜日に
村の真ん中にある大きな木の下に集まり、
ミーティングを行っています。
時に楽しくおしゃべりしたり、
時に意見を言い合ったりしています。
そんな議論の最中でも、
彼女たちの手は休むことなく
1つひとつ丁寧に編んでいます。
ケニアの歴史を感じる彼女たちの作品を
是非一度手に取ってみて下さい。
おすすめです!
横山