高品質のサイザル麻を求めて①~導入編~
今回から私達の製品の原材料である、サイザル麻についてご紹介いきたいと思います。
サイザル麻から繊維を抽出し、製品作りに使える紐にするまで様々な工程があります。
その工程や取り組みなどをお伝えできればと思います。
今回はサイザル麻について過去の記事なども紹介したいと思います。
さて、サイザル麻とは南米原産の大きくて丈夫な植物です。
サイザル麻の魅力についてはこちらに記載しています。
隠れた万能素材、サイザル麻の魅力に迫る!(過去記事)
このサイザル麻、成長すると2mを超える大きさになります。
農村地帯の奥地に入っていくと、道沿いにサイザルが生えいてる道によく出逢います。
畑や住居の境界線となる垣根を作るために植えられているからです。
サイザル麻はケニアの人たちにとっては身近な植物なのです。
サイザルは成熟すると、中心から木が生えてきます。
その枝の先端に小さなサイザル麻が実ります。
これがサイザルの赤ちゃんです。
地面の上に落ち、根付くと次世代のサイザルが育ちます。
サイザル麻は乾燥に非常に強いため、乾燥地でも容易に成長できます。
このサイザルの葉っぱから繊維を抽出して紐にしていきます。
紐の種類には2つありまずが、その抽出方法や種類などは以下の記事に記載しています。
1本1本紡ぐ糸。~サイザル麻がひも状になるまで~(過去記事)
このサイザル麻ですが葉の部位によって、繊維の柔らかさが違います。
私たちが製品に使っている部分は、サイザル麻の中心の部分の若い葉です。
ここは周りの部分に比べてとても繊維が柔らかいためです。
他の部分は繊維が固いので、現地では主にロープ作りなどに使われています。
(赤丸の部分だけを用います。)
私たちはこの柔らかい部分を使って、通常よりも細い糸を作っています。
しかし、これが想像以上に難しく、高い技術力を必要とします。
安定的にこの細い糸を得る体制を作るのも、私たちの大きなチャレンジの1つです。
紐を撚ることの出来る地方の女性たちと協力しながら、体制の構築を進めています。
(1番左端が私たちの求める紐。右2本が一般的な紐)
次回からはこの細いサイザル紐を作る取り組みを紹介させていただきます。
私たちの涙あり、苦労ありのチャレンジの物語を綴っていきたいと思います。
お楽しみに。
横山